IT業界には、特定の人材を自分の会社に勧誘するヘッドハンティングという文化がありますが、ヘッドハンティングされる人材には共通の特徴があります。特にフリーランスエンジニアの世界では、ある一定の条件を満たしている人材が目に留まりがちです。
まず、大きなプロジェクトにメインのメンバーとして参加経験がある人はヘッドハンターの目を引く傾向にあります。IT業界の「資格よりも実績」という特徴の表れです。プロジェクトの成功実績があるエンジニアは、スキルと知識だけでなく、コミュニケーションスキルや交渉力、連帯力があるということも証明できます。人を雇う側からすると、これ以上に安心できることは無いのです。さらにプロジェクトのリーダーだった場合は、ヘッドハンティングされる確率は跳ね上がります。
業界全体からの評価が高い、ということもヘッドハンティングされる人材の特徴です。普通、自分の会社の人間でない人材を褒めて評価を上げることはしません。会社にメリットがないからです。それにもかかわらず、多くの会社から評価を集めているフリーランスは、本当にスキルがあり、損得勘定抜きで褒めたくなる人柄を持っているということです。
関わった会社の売り上げに貢献している、ということも特徴の1つです。フリーランスの中には、しっかりと仕事はするけど、大きく売り上げを伸ばす業績は残していない、という人もたくさんいます。その中で、実際に売り上げを目に見える形で増やしているフリーランスは、当然ですが欲しがられるのです。